3年分のキス





何も言えなかった

たかおちゃんがわたしを忘れて
辛いことばかりだったから

母の言うことは正しかった


たかおちゃんがこれから
わたしを思い出すなんて保証はないし

もしも一生思い出さなかったら
たかおちゃんは見知らぬわたしに人生を縛られることになる


わたしが好きなのはたかおちゃんなのに

なんでこんなにも心が揺れているんだろう



彼のためなら
どんな困難でも乗り越えて行けるなんて綺麗事だよ


実際今ここに
この苦しみから逃げ出したい自分がいる

ここから抜け出せれば
どれだけ楽になれるだろうか、そう考えてしまう自分がいる