雲の上の景色


「おっかえり~!なに2人で?何のはなしぃ?」

病室に戻ると真理亜が笑顔で待っていた。

「お…おう。ちょっとな」
真理亜に聞かせたら終わり。と思った。

「そんなことゆったら益々きになるじゃん!」

だが拓哉は真理亜が自分に想いをよせてるということも知らず?真理亜に言った。

「じゃあ真理亜ちんに報告があります!」

真理亜はなになに?と言いながら興奮してる。
このあとの言葉も知らずに。

「このたび、俺、池上拓哉はめでたく…彼女が出来ました!」


え……………。
真理亜の顔は一気に青ざめた。
そりゃそうなるよな。真理亜の気持ち知ってるのこの俺だけだし。

そして拓哉は続けた。真理亜の気持ちも知らず。

「しかもひめのちゃんって言うんだ!奇跡だな」

真理亜の顔は今にも涙が溢れ出しそうだった。

「拓哉…今日も練習あんだろ?行かなくていいのか?」

耐えきれなかった。真理亜の辛そうな顔に。

「そうだったよ!行くわ!あっこんどひめのちゃん連れてくっから!健斗惚れんなよ?じゃ」

ひめのちゃんバイビーと言いながら拓哉は病室を出て
いった。