夜8時・・・


「よし行くよ健斗・・」

ぬけだし計画実行。真理亜がここの院長の娘さんと仲が良く、ここの事ならなんでも知っていると豪語していた。

俺たちはそっと病室をぬけだした。

「次はロビーオバちゃんたちがうじゃうじゃ居るからきをつけて」

「わかった・・」

ロビー成功!次は受付。

ここは一番の難関場所。

スーっと壁をつたっていった。

受付成功。
「おい、どっから出るんだよ?出口なんてあかねぇよ?」

真理亜は大丈夫、大丈夫。と自信ありげに言った。

俺が連れて来られたのは、
「非常口?」
ガチャ。
「なんで開くんだよ?」
真理亜はにっこり笑って、昼間から仕込んでおいた。とだけ言った。


まぁ。でられたのはでられたし。

すっかり街は暗く、若者でにぎわっている。


「でさ、どこ行くの?」

「思い出の場所。」

とだけ言われて連れてこられたのは・・・。