全速力で走りついた先は近くの公園。

その公園の前に、壁に寄りかかる大河を見つけた。

大河は私に気づくと呆れたと言う表情でため息をついた。

「おはよう、結愛?」

「おっ、おはよう大河。」

走ったせいか、息が上がっている。

そんな私とは対照的に、大河は静かに口を開いた。

「あのさ、結愛。」

「は、はい。」

「俺のこと呼び出したのは、結愛だよな?」

「うん。そう、です。」

「それが、人のこと呼び出しといて遅刻か。」

「すみませんでした...。」

ごもっともです大河さん!