ヤン男が高成の毒舌の最中、いそいそとTシャツを脱ぎ始める。

というかこの寒空にTシャツだけってお前ドユコト?

それはともかく、脱ぎ捨てた下から現れたのは、

『説教が長いのはボケの始まり』

と書かれたロゴT。

高成の額に青筋が浮かぶ。

「荏月君…なかなかいい度胸ですね…それは僕に対するあてつけですか?」

「あ゛ぁん?」

恐れ多くも高成にメンチ切る我らがヤン男。

「宴会場の暖房が効きすぎて暑ィから一枚脱いだだけだろうが」

「その結果がそのロゴとは、どういう絶妙なタイミングです?」

「知らねぇよ、笑いの神様が降りてきたんだよ」

「全く可笑しくありませんね」