「五人が本気で守ろうと思った女の子はどんな子だろうと思ってたけど 予想通りの子だったよ」 「本気で守るって・・・」 「ちょっと待って 話はちゃんと順序が大切だ」 由紀のお父さんはそういって大きく息を吸う 「たしかにさっきの噂は嘘だ 今から話すよちゃんとした真実の過去を」 由紀のお父さんはまっすぐにわたしを見る 「確かはじまりは五人が中二になったばかりの春だったかな・・・」