「じゃぁ、行くで?」
「ちょっ、ちょっと待って!」
「はぁ、これで何回目?
いい加減覚悟決めてくださいよ。」
「やってあたし初めてやねんで!?
痛いんやろ?血出るんやろ?」
「さぁ、俺は良く分からんけど…。」
「お、お前ら何ちゅー会話しとんねん!」
「あれ、拓海居ったん?」
「居ったも何もここ教室やボケ!」
そう、何を隠そうここは教室なんや!
忘れてた。てへっ。
「で、お前ら二人は何を揉めてるわけ?」
「良いこと聞いてくれた、翔太!
光にピアスホールってやつ空けてもらおって思ってんねんけど勇気出えへんねん!」
「な、なんやピアスのことやったんか…。
俺はもっといかがわしい話してんのかと思ったわ。」
「うわ、拓海先輩最低。」
「ほんまや、拓海最低。」
あたしら二人の攻撃により、拓海は87のダメージを受けた!
…中途半端やな。
「てか何で急にピアス?」
「見てこれ!」
あたしの手の中にあるんはシルバーのシンプルなピアス。
「お前ピアスホール開いてないくせにピアス買ったん?
あほやな。」
「しゃぁないやん!
可愛かってんから!」
やから今頑張ってピアスホール開けようとしてるんやろ!?
…勇気出えへんけど。

