キーンコーン



「んー?」



「やっと起きたか。
もう次の授業始まんで。」



「…はっ!」



光に起こされて気づけば大分時間経ってた。

くそぅ!あんまりイチャイチャできんかったやん!


まぁ寝たあたしが悪いんやけどな。


名残惜しいけど光の膝から離れて髪を整えとったけど、光がもうドアの側に居ったから急いで光の側まで走った。



「行こ!」



「ん。」



口数が少なくてあんまり感情を表に出さんタイプやけど、そんな光が大好きやで!



「相変わらずラブラブやなー。」


教室に戻れば翔太と拓海が迎えてくれて。
まだ一応休み時間やから光も一緒に。



「やろ?当たり前やん!」



あたしのこの言葉にいち速く反応したんは拓海。



「うざっ!お前ら彼女居らん俺へのいじめか!」



「声でかいです拓海先輩。ってかうるさい。
彼女居らんからって妬むなアホ。」



「おい敬語は!?しかもアホって何や、アホって!
光、お前絶対俺のこと先輩やと思ってへんやろ!」



「え? え?」



「真顔で2回も聞き直すな、アホー!」



先輩に対しての言葉も相変わらず毒舌で。

隣の翔太は苦笑い。



「そこらへんにしとけよ、光。
そろそろ拓海が泣くわ。」



「そう言えば部長も彼女いませんよね?」



「…俺は居らんのやなくて作らんだけやー!」



キーンコーン



「…あ、チャイム鳴った。
じゃぁ失礼します。」



「ばいばーい、光!」



去って行った光に声かけたんはあたしだけ。


他二人は撃沈。



「お前よーあんな非情な男と付き合ってんな!」



「やって光はあたしには優しいもん!」



「まぁお前ら二人が幸せなんやったら良いんやけどな。」



結局みんな光が好きやねんな!



これがあたしらのいつもの絡みです!