「光ー。」
「ん?」
「数学苦手やのにサボって大丈夫なん?」
「俺は苦手じゃなくて嫌いなだけや。
里乃さんこそ古典絶望的やん。」
「あたしは他の教科でカバーするから大丈夫ですー。」
光と喋ってるときが一番楽しい。
膝枕してもらってるから光の体温が伝わってきて眠くなってきた。
…って、あたしは変態か!
「ひかるー、好き。」
「ん。
眠いんやろ?早よ寝なすぐチャイム鳴るで。」
そう言ってあたしの目に手を被せてくれた光。
光は元々低体温やから冷たくて気持ちいい。
あかん。やっぱりあたし変態みたい。
そう思ったけど睡魔には勝たれへんくて、すぐに夢の世界に飛んでった。
…光があたしにキスしてるなんて気づかずに。
これがあたしのいつもの昼寝タイムです。

