「…え、えっと。とりあえず頭上げて?」
「上げへん!うちはそんだけひどいことをあんたらにしたんや!」
えぇえ、正直言ってめんどくさいんやけど。
「わかった!じゃあ許すから!
てか怒ってないから!」
いや、怒ってたけどね。
そんなん言ったらまためんどくさくなりそうやし。
「…ほんまに?」
「うん!」
「ありがとう!じゃあお詫びと言っちゃ何やけど、これ受け取ってくれる?」
そう言って森原菜子が出したんは、手作りっぽいおにぎりと炭酸のジュース。
「え、良いよ!」
「いいからもらって!
それと秋山くんもごめんなさい。
勝手に本持ち出しちゃって。」
「え、ええんやで!全然気にしてへんから!」
…嘘つけ。
あんなに興奮してたのに。
「秋山くんの分もジュース買ってきたら良かった…。」
「そんなん良いって!」
「でも悪いし…。」
「あ、じゃあ一緒に買いに行く?
森原が良かったらやけど…。」
「うん!じゃあ行こ行こ!」
そう言って行ってしまった拓海と森原菜子。
え、何であんな青春してんの?
え、あたしと光は影ですか?

