ツンデレ彼氏にデレデレ中




そのあとはお昼までこれといって目立ったことは無かった。


…廊下に何故か置いてたバナナに滑ったり、何故か転がってきたバケツでなきどころ打ったりしたけど。



「それでもやってきたぜ、お昼休み!
やっとやっと!光くんに会える!」



「呼びましたか。」



「って何で光が居んねん!」



「アホちゃいますか拓海先輩。
居る、じゃなくて『いらっしゃる』やろ。」



「何で俺がお前に敬語やねん!おかしいやろ!」



あぁ、やっと会えたよ光くん。
もう拓海が何を喋ってるか何てどうでもいい。

会いたかったよおおぉぉ!



って叫ぶ勢いで光に抱きついた。

…正確には、抱きつこうとした。



「…え?え、は?」



あたしの腕を掴んでいたのはまさかの森原菜子。

何でここに?


そうか!邪魔しに来たんか!
でも今のあたしは強い!



「ごめんなさい!」



「返り討ちにしてやんよ!…て、は?」



「やっぱり、あんたら二人はお似合いや!…ほんまにごめん。
今さら謝っても許してくれへんかもしれへんけど…。
ほんまにごめんなさい!」



…状況が飲み込めない。

頭を下げる森原菜子に、あたしは呆然としたまんま。

光も拓海も呆然としたまんま。