あの後とりあえず拓海に蹴り入れといて。
気づいたらもう放課後や!
部活には遅れるって連絡いれといたし大丈夫やけど。
ジャリ
足音がしたから後ろを振り返ったら、おそらく森原菜子と思われる女性が1人。
てか背たかっ!
170㎝はありそう…。
「…あんたが椎名里乃?」
って知らんかったんかい!
「はぁ…。」
顔が怒ってらっしゃるみたいで怖かったからとりあえず曖昧に答えといた。
「単刀直入に言うわ。
あたし、杜崎くんが好きやねん。
やから別れて。てか別れろ。」
あぁ、やっぱりか…。
てか何あたしラブレターとか言ってたんやろ。
はずっ。恥ずかしっ。
どっか穴ないんか!穴ー!
「…ちょっと、聞いてんの?
あんたみたいなチビが彼女やったら杜崎くんがかわいそうやって言ってんの!」
「ちょっ、チビって何!?関係ないやん!
大体な、光はあたしのこと好きやって言ってくれましたから!」
そう言えばあたしのことを上から下まで見てくる森原菜子。
「…ハッ。杜崎くん気使ってくれたんちゃう?」
「…」
むっきー!!何やこいつ!
鼻で笑った!
あたしのこと鼻で笑ったあぁあぁぁ!
この数分で分かったこと。
森原菜子=ウザイ

