でも誰やろ、森原菜子。
喋ったことないし。

てかあたし女友達居らんからな。


あ、もしかして光のこと好きやから別れてとか?
光かっこいいしモテるからなぁ。

なんて思ってたら、二人も同じこと考えてたみたいで。



「森原菜子がライバルやったら里乃ヤバいかもな。」



「二人は知ってんの?森原菜子。」



「知ってるも何も有名やん。
お前と同じで女子特有の一緒にトイレ行くとかグループ作るとかが嫌いやねんて。」



「そうそう。それである程度距離おいてたら1人になっててんて。
ここまでは里乃に似てるけど他は違うな。」



「他?」



「うん。里乃の場合は俺らが居るけど森原菜子はずっと1人やねんて。」



「…」



あたしに似てるようで似てへんねんなぁ。



「あとは容姿やな。
森原菜子はな、めっちゃ美人でしかもめっちゃ背高いで!
お前だいぶ見上げなあかんのちゃう?」



そう言いながらニヤニヤ笑う拓海。

失礼やな!
153㎝の何が悪いねん!

あたしがここまで伸びるのにどれだけ努力したと思ってんねん!