「てか、ほんまに貰ったん?」
「…証拠見せたる!」
そう言って机の上にバンッとさっきの手紙を置く。
「うわ、本物や…。」
「俺絶対嘘やと思ってた。」
…あんたら、ほんまにあたしのこと何やと思ってるねん!
「…ん?名前書いてる。」
「あ、そう言えば名前見てなかったわ。
えーと、『森原菜子』?
…ん?」
「…なぁ、これもしかして女から?」
えっと、これは何?
まさか間違いやったん?
「とりあえず中見てみたら?」
翔太の言葉に従って手紙を開いていく。
「…読むな?
『椎名里乃さま。今日の放課後、体育館裏に来てください。もちろん1人で。森原菜子』
…あたしの美貌は女の子まで虜にしちゃうんかな?」
あたしがそう言ったら、こいつ頭大丈夫か的な目で二人が見てきた。
冗談やんか!

