「…!ヤバい、めっちゃ良いこと思いついた。」
「さすが翔太。カッコいいよ。
やから早く言って。」
「…めっちゃ棒読みやん。
あんな、俺のピアスを里乃がつけるとかはどう?」
「なんでピアス?
ネックレスとかでも良くない?」
あたしがそう言ったら翔太は何ともわざとらしくため息をついた。
「何も分かってないな、里乃は。
今日初めて開けたピアスホールに他の男のピアスが入ってんねんで?
俺やったら絶対嫌や。」
「俺も嫌!」
…そんなもんなん?
男心って全然分からんわ。
「とりあえず、はい。俺のピアス。」
「良いん?」
「どうせそろそろ変えるつもりやったし、あげるわ。」
「ありがとう。」
こうゆう時だけ時間が経つんは早くて、もう放課後。
ちなみに今日は職員会議で部活ナシ。
「じゃあな、里乃。頑張れよ!」
「明日報告待ってるから!」
「うん!ほんまありがとう。また明日!」
さて、椎名里乃いざ出陣!

