「…で、衝動買いしたと?」
「うん!」
「ほんまアホやな、お前。」
「うっわ、拓海にだけは言われたくな、いっだあああぁぁぁ!」
いきなり叫んだあたしにびくっと肩を揺らす拓海。
翔太はいつでもポーカーフェイス。
「ちょっ、光なにすんの!?
やるんやったらやるって言ってや!」
「ええやん、別に。
さっとやった方が良いって。」
「やからってそんな急に、いっだあああぁぁぁ!」
まさかのもう片方も同じ展開。
涙目になりながら両耳にティッシュを当ててるあたしは相当な変人。
隣で爆笑してる拓海にここまで憎しみを感じたことはない。
「あり得へんねんけど!」
「まぁまぁ、そのシルバーのピアス似合ってんで?」
「…じゃぁ良いや。」
「単純。」
翔太がボソッと呟いた言葉をあたしは聞き逃さんかった。
「翔太、死ぬんやんな?」
「なにそれ!『死ね』じゃなくて『死ぬんやんな』!?
何かそっちの方がたち悪い気すんねんけど!……って、ギャアアアァァァ!」
後日拓海から聞いた話によると、
「お前、あの時の顔はヤバかったで!
メ〇ューサやった!目からビーム出てた!
しかもあんな爽やかな顔であんなえげつないことを…!
ほんまにヤバかった!」
らしい。
…以後、気をつけます。

