「あ、ウィン様」

初めて見る顔だった。
周りとは違う華やかなフワフワしたのを着てソイツはウィンに近づいた。

「あら、そちらは?」
「あぁ、コイツは俺の大親友のジャックです」

すると…
オレを好奇心で見てた目が急にアノ嫌な目に変わる…

「コレが噂の…森の獣ですか。どうりで品がないこと…こんなんのお守りをしてるなんてウィン様はすごいことですこと…」
ドンッ!!

「~…ジャックを!!そんな風に言うんじゃねぇ!!」
「な…なにすんのよおぉ~…」

ウィンがあいつを突き飛ばしたことであいつは泣いた。

「ジャックに謝れ!!」

ウィンを止める人。
泣く人。
なだめる人。



オレは…
何もできないヒトだった。