『好きです。付き合って下さい』



そんなありきたりなアナタの言葉から、私達の関係は始まった。


去年の夏の終わりのことだった。


すごく、嬉しかったよ。

嬉しかった、ほんと。


でもね、

私はまだ彼のことが好きだったの。


アナタじゃない、彼のことが。