「どうでもいいから!!」
遠慮なしに体重をかけてきているその肩を後ろに押し、反対に自らが起き上がった。
「なんなんですか!!」
「やらせろ」
「……」
「やらせろって。1回くらい」
ショックだったんだと思う。逃げる暇がなかった。
思い切り後ろに押し倒された。
また、唇を重ねてくる。
「んー!!」
肩を思い切りたたく。それほど厚くはない。頑張れば力でどうにかなりそうなのに。
邪魔だとばかりに、捕らえられ、また指をからませて、つよくシーツに押しつけてくる。
ハッと思いついた。
「んーんーんーん!!」
携帯、携帯の着信のことを……。
「んーんーんーんー!!」
息継ぎの合間でようやく
「けいッ……」
多分聞いてない。
キス自体は全然意味のない、力で唇を押さえつけて舌を入れているだけ。
感じるポイントをついてくるような気配はない。
次の瞬間、スキをついてようやく唇を離した。
「携帯鳴ってた!」
とだけ叫ぶ。
「……」
また唇が近づく気配がしたので、もっと顔を逸らし、
「彼女からだよ! 優って出てた!!」
これでどうにかなるだろう。
「いっ!!」
絡ませている手に信じられないくらい力を込めてきた。指と指の間の指が思い切り私の手の平を拉げようとしている。
「イタイー!! いたいッ!!」
遠慮なしに体重をかけてきているその肩を後ろに押し、反対に自らが起き上がった。
「なんなんですか!!」
「やらせろ」
「……」
「やらせろって。1回くらい」
ショックだったんだと思う。逃げる暇がなかった。
思い切り後ろに押し倒された。
また、唇を重ねてくる。
「んー!!」
肩を思い切りたたく。それほど厚くはない。頑張れば力でどうにかなりそうなのに。
邪魔だとばかりに、捕らえられ、また指をからませて、つよくシーツに押しつけてくる。
ハッと思いついた。
「んーんーんーん!!」
携帯、携帯の着信のことを……。
「んーんーんーんー!!」
息継ぎの合間でようやく
「けいッ……」
多分聞いてない。
キス自体は全然意味のない、力で唇を押さえつけて舌を入れているだけ。
感じるポイントをついてくるような気配はない。
次の瞬間、スキをついてようやく唇を離した。
「携帯鳴ってた!」
とだけ叫ぶ。
「……」
また唇が近づく気配がしたので、もっと顔を逸らし、
「彼女からだよ! 優って出てた!!」
これでどうにかなるだろう。
「いっ!!」
絡ませている手に信じられないくらい力を込めてきた。指と指の間の指が思い切り私の手の平を拉げようとしている。
「イタイー!! いたいッ!!」

