面白くて思わず噴き出す。
「お池にはまって、ですね(笑)」
「どっぷりね」
「まあ、相手が大人だったし、良かったな。そーでなかったら、血祭り騒ぎで大変やで」
「血の海っすよ、絶対」
ジュンイチが眉間に皺を寄せてこちらを睨む。
「なんか、もうどうしようもない感じで終わってくれて、逆に良かったのかもしれないですね。レイジさん的に」
「そや。下手にスキがあった方が大変なんや」
「あ、来たっすよ」
通りに出るなり、すぐに一台のタクシーを捕まえることに成功する。
「ジュン、呼んできて。俺らここで待ってるし」
ユキトは長いパーマがかかった髪の毛を少しはらいながら、指示する。
「おぇえー!?」
「いいですよ。私、行きます」
「女の子は危ないからええんよ。ここにおり。もしかしたら今中が大変なことになってるかもしれんし」
「いや、あの様子だと大丈夫だと思うっすけどねえ」
ジュンイチは呟きながら、小走りで元来た道を帰っていく。
「レイジさん、これからどうなると思います? 私、同じ家だし……」
「あぁ、そうやったなあ。多分酒飲んでその辺で寝てるよ。こりゃ一週間くらいはまともに仕事できへんな……」
「……嫌だなあ」
「何が?」
「なんか、普段でも怖いのに、もっと怖くなりそう」
「あはは(笑)、そんな女の子に八つ当たりとかせーへんから大丈夫よ」
「うーん……」
意味もなく腕時計を見た。帰ろうと思った12時を少し過ぎたところである。
変な酔いだ……明日が休みだと思って出てきたのに、これではもったいない。
「ユキトさん、明日早いですか?」
「ん? 俺はそんなことないよ。どしたん?」
「飲みなおしたいなあと思って。私明日休みだから出てきたんですよ」
「そやったんや。ん、ええよ(笑)」
「お池にはまって、ですね(笑)」
「どっぷりね」
「まあ、相手が大人だったし、良かったな。そーでなかったら、血祭り騒ぎで大変やで」
「血の海っすよ、絶対」
ジュンイチが眉間に皺を寄せてこちらを睨む。
「なんか、もうどうしようもない感じで終わってくれて、逆に良かったのかもしれないですね。レイジさん的に」
「そや。下手にスキがあった方が大変なんや」
「あ、来たっすよ」
通りに出るなり、すぐに一台のタクシーを捕まえることに成功する。
「ジュン、呼んできて。俺らここで待ってるし」
ユキトは長いパーマがかかった髪の毛を少しはらいながら、指示する。
「おぇえー!?」
「いいですよ。私、行きます」
「女の子は危ないからええんよ。ここにおり。もしかしたら今中が大変なことになってるかもしれんし」
「いや、あの様子だと大丈夫だと思うっすけどねえ」
ジュンイチは呟きながら、小走りで元来た道を帰っていく。
「レイジさん、これからどうなると思います? 私、同じ家だし……」
「あぁ、そうやったなあ。多分酒飲んでその辺で寝てるよ。こりゃ一週間くらいはまともに仕事できへんな……」
「……嫌だなあ」
「何が?」
「なんか、普段でも怖いのに、もっと怖くなりそう」
「あはは(笑)、そんな女の子に八つ当たりとかせーへんから大丈夫よ」
「うーん……」
意味もなく腕時計を見た。帰ろうと思った12時を少し過ぎたところである。
変な酔いだ……明日が休みだと思って出てきたのに、これではもったいない。
「ユキトさん、明日早いですか?」
「ん? 俺はそんなことないよ。どしたん?」
「飲みなおしたいなあと思って。私明日休みだから出てきたんですよ」
「そやったんや。ん、ええよ(笑)」

