真夏の目がとろんとしている。

如何にも誘っている。



俺は理性をもつのが精一杯だ。
可愛すぎる…



「…ッハァヒック………ヒック……ッ……」

真夏はあの頃より大人になっている…まだ16なのに…俺も18だが…


「……俺…別れてもずっと…真夏の事忘れたことなんかねぇよ……」



抱きしめながらいう。
真夏は俺の腕で肩を上下にし息を整えている

「ヒック…っ…わ…わたしも……っ……で、でも!」



「でもじゃねぇ。迎え遅れてゴメン。雨宮家とトラブって会社が少しヤバくて立て直してたんだよ」


俺の胸板から顔をバッとあげ目を見開き眉を下げてみつめてくる。



大丈夫か?ってことだろう

真夏の頭を撫でる


「大丈夫だ!元に戻り経営は順調だ。」



そういうとホッとしたのかニコッと微笑み、また悲しい顔をした。


「ごめんね。私…あの時………妊娠してて頭がパニクっていたの。」


真夏がポツリポツリとはなし出す。