Rainy days never stay~心の傷痕~

「今度そういう機会が会ったら、私も誘って下さいね。」

「・・・うん、わかった。」
もうないと思うけど。

「約束ですよ~。神田川さんにも頼んでみようかな~。今度飲み会セッティングしてもらおっと♪」

恐るべき一条パワー。

あの神田川先輩を使っちゃうんだから。

でも、彼女の関心が私から先輩に逸れてくれたことに少し安堵する。

同時に、きっと長谷川さんも一条さんに好意を持たれれば、嬉しいんだろうなって思った。
 

胸の奥がチクッとする。

慌ててその気持ちを振り払う。



・・・こんな感情、必要ない。



そしてその日は、ひたすら仕事に没頭した。