・・・あの先輩をそんな風に言えるの、小牧さんだけだと思うけどな。

「でも、何でこの前の先輩荒れてたんですか??いつもの先輩じゃなかった。」

「・・・私も詳しい事知らないのよ。でも、毎年決まってあの日なのよね。」

小牧さんがとても苦痛な顔になる。

先輩のことを心配してる気持ちがすごく伝わってきた。

すごく大切に想っているんだなって感じた。

私なんかが簡単に踏み込んじゃいけない領域だと思った。

「すみません、変な事聞いちゃって。でも、きっと大丈夫です。今日の先輩、いつも通りだったから。」

そう、いつも通り新人君を怒鳴ってました。

「・・・、そうね。」

小牧さんは少しだけ寂しそうに笑ってくれた。