「 だったら、小牧さん先輩のマンションに独り置いてきて良かったんですか??」

「まあ、今日はね。龍之介を独りにしておくの、さすがに危ないから。こういう時は小牧が一番適任なんだ。」

・・・はあ、きっと色々な事情があるんだよね。

 

「急に黙り込んじゃって。そんなに気になる??もしかして、龍之介のこと気になってるの??」

気が付くと、とても近くに彼が立っていた。

しかも私の顔を覗き込む形になっているから、顔が近い。

私は慌てて後ずさる。

長谷川さんのこういう行動苦手だなぁ。

「違いますよ。ただ、お2人が仲良さそうに見えたので、不思議だな~って思って。」

「そうだね、でもこればっかりは本人同士の問題だから。」