Rainy days never stay～心の傷痕～

「そうよ、私がこの女を襲った訳じゃないわ。」

「そうだね、君が仮に捕まっても対した罪にはならないかもしれないな。
だが、その程度で俺は君を許すつもりはない。」

一条さんが嘲笑うかのように、声高らかに言い放つ。

「あなたに何ができるっていうの？」

「言ったよね？桜子に危害を加える奴に俺は容赦しないって。
君について調べさせてもらったよ。
いくつもの金融会社から金を借りているね、しかも相当の額を。」


「･･････それが何だっていうのよ。」

「その金の使い道は何だ？」

「何だって良いでしょ！！」
一条さんが今までにないくらい、声を荒げる。

「じゃあ、俺が教えてあげよう。
その目や鼻、それと口、体のありとあらゆる所全てを整形しているね。
原形が残っている所は1つも無い。」

「やめて！！」

彼女は耳を塞いで机に突っ伏した。