無意識に下がっていた目線をもう一度翼達に向けると…抱きあっていた。


翼の手はしっかり彼女の背中に回っていた…。



私は見ていられなくなり、走りだした。



足が痛いのなんて、気にならないほど、今は余裕がなかった。



ドサッ



「痛っ…翼…うっ…ふぇ…。」



1度溢れだした涙は止まることを知らず、人目を気にせず私は泣き叫んだ。