翼遅いなぁ…。



あれから、かなり時間が経った。



すぐ戻ってくるって言ったのにな…。



ちょっと探しに行くか。


私は浴衣についた砂を払い立ち上がった。



翼いないなぁ…。



どこ行っちゃったんだろう…。



あっいた翼!!



「つっ…。」



思わず、翼と呼ぼうとした声を呑み込んだ。



翼は1人じゃなかったから…。