ここ数日、アリスカは笑顔を見せるようになった。

休憩時間にそそくさと教室を出て行く事もなくなった。

現在昼休み。

中庭から見ていると、友人達に囲まれて、学食へと向かうアリスカの姿が見える。

「…………」

ベンチに座って、控えめな笑みを浮かべつつパンを一人齧っていた啓太は。

「『…………』じゃないでしょうが!」

見知らぬ女子生徒に上履きで後頭部を引っ叩かれた。

今作では啓太、やたらと引っ叩かれっ放し。