‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡ やがて、日に三度の食事が運ばれてきた。 ドアについている小さな小窓の鍵が開かれ、二人分の食事が入ってきた。 男は立ち上がり、インターフォンでドアの向こうの人物に話し掛ける。 「…先程の女を引き取って貰いたい。」 『…少々、お待ち下さい。』 ドアの向こうの女が携帯を取り出し、何やら会話をしている。兄に連絡をとっているのだろうか。やがて女は、携帯電話をインターフォンのマイクに向けた。