走り続けて、気付けば夕方

命が掛かると、人間なんでもできるんだね…

でも、そろそろ限界だ…


「ハァ…ハァ…の、喉カラカラだ…」


黒い人達が見えなくなった所で、速度を落とし歩く

公園ないかな?
お水が飲みたいよぉ…

キョロキョロ見渡す
でも、公園らしき物は見当たらない


「お水が飲みたいよー!」


訳も分からず叫ぶ

更に喉が渇いた

すると、私の願いが届いたのか…


鼻先に雫が落ちた


「え…?」


っと空を見上げる


ザーーーーーーーーー…


雨が降ってきた

晴れてたのに…

私が喉渇いたって言ったから?

あはは…まぢですか?


「雨じゃ、喉は潤わないぃ!!」

「見つけたっ!」

「ひっ!」


私の嘆きにより場所を特定された

私の逃亡劇は終わらない