私はペットです。雌犬です。


「えっと…何かの間違いでは?」


ガチガチに緊張しながら聞くと…


「お前の親父の借金だ。可哀想にな…こんな若いのに借金の肩代わりさせられて。…でも、俺達も仕事だから」


う…嘘でしょ?!

お父さん…就活じゃなくて…

まさかの、娘を残して失踪ですか?


「私…お金なんて…持ってない…です」


あるはず無いよ!
私、ただの高校生だよ?!

高校だって、奨学金で行ってるのに


どこにあるの?
1000万円なんていう大金!


「じゃ、仕方がないなぁ…体で払って貰う」


え…
体で…って?!


「…大丈夫。腎臓は人間2つ持ってるから」


あ、そっか内臓か
なんだ、体で払うって言うからエッチなことされるのかと思っちゃった

そっか、内臓か
…内臓?

…ホルモン?


…………。


私は、男達の脇をすり抜け…逃げた