「…離れたくなかったけど…マネージャーさんに言われちゃったら…何も言えなかった」
涙を流しながら、すべてを話終えた私
「…その、マネージャー魔性の女ね。ムカつく!」
クッションを千切りそうな勢いで、引っ張りながら菊香は怒りを露にした
「あと、桜治様も桜治様よ!あんだけ、愛を振り撒いといて…探しに来なさいよ!って感じ!」
あれ?怒りの火の粉が大ファンの桜治ユウにも飛んだ?
「私、今日限りで桜治様のファンをやめます」
「え、菊香?!べ、別に菊香がファンをやめることじゃ…」
「やめることだよ!だって、心菜を傷付けたもん!ズッタズタにしたもん!心菜を傷つける奴は、皆嫌い!」
堂々と、菊香はそう宣言した
思わず笑顔になる私
「菊香、超好きぃー!」
「当たり前でしょ?」


