私はペットです。雌犬です。


「じゃ…次は、ダンスレッスンね?次の新曲の振り付けを練習します」


休む間もなく、原山さんは車に向かうように指示する

行かなきゃ…
立たなきゃ…

でも、体が重い…
なぜか、視野もボヤけてる…

あれ?コレ本当に俺の体?
全然動かない


「時間が迫ってるのよ!早く行くわよ?」


言われなくても分かってる

鉛のように重い体を、無理矢理動かし立ち上がる


すると、世界が…歪んだ


そして、次の瞬間…
全身の力が全て抜け…


俺は、重力に従い
床に倒れた


そして…
意識を失った