私はペットです。雌犬です。


「…それ、本当に明日までに提出しなきゃ駄目ですか?……はい。わかりました…はい。では、明日9時に持って行きます…」


ピッと通話を切る音が聞こえた

そして、俺の方を向く

反射的に、身構える


「ごめんね、優くん…私、帰らなきゃ…うるさい先輩が、明日までに報告書出せって言ってきたの…この続きは今度ね?」


俺、何も期待してないし
今度なんか無いし…

さっさと消えろ…


「じゃ、また明日ね?バイバイ」


っと、一方的に別れを告げて原山さんは帰って行った

原山さんが玄関を出たのを確認して、すぐに鍵を施錠

そして、クロのいるクローゼットに向かった