「今日は天気良いね」 兄さんは林檎の皮を剥きながら窓の外を見る。 「…うん。そうだね」 僕も窓の外を眺めながらそう言った。 「はい!剥けたよ!」 白い皿に乗っかった林檎が窓から差す太陽の光に照らされてキラキラと輝いている。 林檎を食べていた僕に突然兄さんが話しかけて来た。 「あのさぁ…」 兄さんは僕にゆっくり話しかける。