重たい瞼を開くと一番最初に見えたのは、母さんの顔だった。 「冷斗…!冷斗…!あぁ!目を開いたわ!!」 騒がしいなぁ…。 「冷斗が……!目を覚ましたのか…!?」 父さんが僕の顔をまじまじと見つめる。 どうやら僕は病院のベッドで横になっているらしい。 なんでだろう? 「冷斗?大丈夫?目を覚ましたんだね!俺の事分かるか?」 兄さんだ……。 いったい何が起こったのだろう……。