それから僕と大希は大の仲良しになった。 毎日が楽しくて楽しくて大希と過ごす時間はあっという間に過ぎて行く。 家に帰っても父さんや母さん、兄さんとも楽しく会話ができるようになっていった。 大希と出会ったおかげかもしれない。 いや、大希のおかげである。 大希は僕の最高の友達だ。 でもあの日に僕は兄さんを殺すと決めた。 兄さんさえいなければ大希は―――。