ただ呆然と立ちつくしていた。 一体これが何を意味しているのかわからなくて……。 しばらくして、玄関の扉が開きハルキが帰って来た。 「ただいま。ボーっとしてどうした?」 本棚に向かって立ちつくす私をハルキはクスリと笑う。 そしてコンビニの袋をテーブルに置くと私の方へ歩いてきた。 「――っ!!」 私の肩に手を掛けたハルキが息を呑む。 その目はスケッチブックに向けられていた。