公園まで全速力で走った。 暑さで汗がじっとりと滲んでくる。 公園の入り口に着くと、そこで一旦止まって上がった息を整えた。 ついでに乱れた髪も手ぐしで整えるとベンチに向かった。 「あ、真子!おせーよ!」 彼は私を見つけると不満そうな声を出す。 「ご、ごめん」 咄嗟に謝ってハッとする。 「来ないって言ったのにな」