カラオケにつくと、すでに盛り上がっていた



「ティナ〜あんたも歌いな!何もかも忘れろ〜」



今日は歌いまくって忘れるのだ



なぜか切ないバラードばかり…


「あんたさ〜もっと明るい歌にしなよ!」




「大きな声で叫んだら?楽になるかも!」



菜々子は私を察して言った




「翔〜!大好きだよ〜!」



私は翔の名前を叫んでしまった


「あらら…言っちゃったよ…」


あきは呆れてた



「ねぇ…部屋の外にいる人って豊くんじゃない?」



理奈がびっくりした顔をしている



「え?嘘…やばい。聞こえたかな…?」



豊は私たちの部屋に気付くと、手を振った



「大丈夫っぽいよ?」



私は確かめるように、部屋から出て豊に声をかけた



「豊来てたの?」



「おう!今来たとこ!」



大丈夫みたい


ホッとする



「じゃ…ね、楽しんでね」



そう言うと私は部屋に入る



「大丈夫みたいだった〜!」



みんなも安心したようだ



でもなんだか落ち着かない…



カラオケを終え、私は家に帰った