「今日章太も凌もくるってー」
『ほい』って携帯画面をあたしに向ける。


章太と凌は、同じ高校の同級生。
章太は同じクラスだけど、凌は階もちがう。


なんだけど、予備校の席は4人でかたまることが多かった。



今日は自習の日だから強制的ではないんだけど、あたしたちは課題もあって行く予定だった。


そっか、凌もくるんだ…。



「ちょっとテンションあがったぁ?」


愛子は携帯を閉じて、少しにやけながらあたしを見る。


「…べつにっ?」



図星。
なんて気づかれたくなくて慌ててシャーペンを握った。



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