「やぁー!待って待って〜」 花火を持ったまま子供みたいに叫ぶ凌からわざと走って逃げながら、2人のバイクが停めてある場所に戻った。 「ちゃんとつかまっとけよ」 あたしの頭にすぽんとヘルメットをかぶせ、凌がバイクにキーをさした。 跨ってエンジンをかける凌に続けて、その後ろにまたがった。