「おっ?待っててくれたのか?」 のんきにそういう彼に、額の血管を浮き上がらせる。 「待つわけないでしょこの阿呆!」 「何そんなに怒ってんだよ」 「どの口がものをいうか!」 べリアルはうっとおしそうにみみを塞ぎながら家へ上がった。 そのまま通り過ぎようとする彼の裾をつかむ。 「あんた昨日どこ行ってたの!?」