次の日は朝一番に起きた。 眠れるわけがない。最後の一日なんだからさ。 さっさとご飯を食べて最後の一日を始めたい。 さっきから口だけでは最後最後とわめいているが、実際にはあまりピンとこない。 いなくなるという実感がわかないのだ。 これは明日卒業するというのにいつも通りの毎日が来ると錯覚しているときと似ている、 信じたくない、かんがえたくないという思いが無理やりそうしているのかもしれない。