「………どうしたらいいのか分んなくなったよ………」 望むものは二つに一つ。 どっちかをあきらめなければならない。 どっちもほしい。欲しくて堪らない。 叶いもしない希望を持つか、何もしないまま今を保つか。 選択肢にどっちもなんてない。 「………あーあ。千秋のせいだよちくしょー」 彼女が余計な事を聞かず、永遠と自分のことを嫌っておいてくれたならこんなに悩まずに済んだだろう。 八あたりにしか聞こえない声は、すぐさま空気に溶け込んでいった。