この根拠を盾にして進めば傷一つつくまい。 べリアルは気まずそうに顔をそらし、どもりながら言う。 「ねっネズミかなんかだろ」 「ほぅ!ネズミさんだったら仕方ないね!なんて言うと思ったかー!」 机をひっくり返したい欲求をねじ抑え、私は深く座りなおした。 「………つーかあれだよ。おれが食ったっていう証拠があるのか?」 「だから!私とあんた以外この家にいないわけで………!」 もどかしさを覚えつつ、私は説明しようとした。