「何してんだよ?いかねぇのか」 「………うん。なんかもういいかなって」 今日一日あとをつけて分かったのだ。 月緋は純粋に恋をしている。 私たちと接する時とは違うオーラ、違う笑顔、優しげな瞳。そんな彼女の恋路をめちゃくちゃにするようなことをしたくはない。 友人の恋を応援したい。 「これ以上は見ちゃいけない気がする。帰ろうか」 「そだな」 べリアルは身にまとうクリアな靄を消し、優しく笑いかけてくれた。