澄んだ音色が耳に付いた。 私は瞼をこじ開け、朝日に輝く絨毯をぼーと見下ろした。携帯を止めると9時だということが確認できた。いつもよりだいぶ起床時間が遅い。 まだだるさが完全に抜けきっておらず、節々が重い。 服を着替え、カレンダーを見ると今日は部活休みだった。 朝ごはん食べたらもっかい寝よう。 いつもの朝と変わらない朝がここにはあった。 階下へ行くとその朝は一瞬で砕け散ったのだが。