ソウは理解したらしく、舌打ちをして長い脚をバイクにかけた。 随分手慣れてきた動作で私も急いで乗り込み、後ろをそろーと振り返った。 妨害が入らなかったのは全員倒れ伏せていたからだが、ダメージが癒えてきた二、三人がしぶとく起き上がろうとしている。無駄話をする時間は一切ないらしい。 若干落ち着きを取り戻したガクがエンジンをかける音がする。 マフラーから排気ガスが放出され、それが出発の合図となった。 「待ちやがれ!」 倒れながら追いすがってくる不良たちを轢かないようにテクニカルに駆け抜けた。