しかしそこは心が真っ白な樹君。 「仲がいいんだね」 とにっこりしてくれた。ほっと私が息をつくと、べリアルは私の頭をわしづかみにし、がくがく揺さぶってきた。 「腹減った。帰ろうぜ」 「わたたたっ!脳みそシェイキング!またね樹君!」 暴力でしかものが言えない野獣の意見をしぶしぶ取り入れ、私は樹君に手を振って別れを告げた。 樹君も振り返してくれ、私は心の中で小躍りをした。